
概要
映像システムの高解像度化が進んだことにより、これらが視聴体験に与える影響が注目されている。本研究では、顕著性マップの生成において、画像の解像度の違いがどのように影響するのかを明らかにすることを目的とする。具体的には、2Kおよび4K解像度の画像を被験者に提示し、注視領域を計測する実験を行った。得られた視線データから注視点マップを生成し、解像度による注視領域の分布の違いを検証した。さらに、得られたデータを基に、解像度別の注視領域を再現する新たなモデルを構築した。モデルは一部の画像で被験者データを良好に再現したが、課題も確認された。
信学技報, vol. 124, no. 404, CQ2024-96, pp. 27-32, 2025年3月.